東北の住宅業界で転職した人の平均年齢と転職前の職種とは?
2023/11/29

住宅業界の主な職種は、営業、施工管理、設計の3つです。東北地方の住宅業界へ転職した人は、25~29歳が最も多く、前職は同じ営業職や接客業、施工管理が多く、住宅業界への転職に有利な資格は、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、建築士です。
転職活動をする際、求人情報の確認は必須ですが、求人に書かれていない詳細情報まで知っておくと有利になるでしょう。例えば、東北の住宅業界へ転職する人の平均年齢を知っておけば、じぶんの現在の状況と比較できます。自分には何が合っているか、または自分の希望する職種にはどのような資格が有利なのか知識を持っておくことが大切です。
住宅業界の主な職種とは?仕事内容について解説
住宅業界には業界ならではの職種があります。
営業
営業の仕事は「集客」「契約」「アフターケア」です。集客では、チラシや雑誌、インターネットを活用して、自社製品の魅力を個人顧客にアピールし、モデルハウスや住宅展示場での営業も行い、興味を持ったお客様に営業して契約へと繋げます。
商談から契約に至る段階では、お客様が求める住宅のニーズや理想を幅広く把握し、プロとして適切なアドバイスを提供します。
住宅購入は多くの人にとって大きな投資になるため、お客様との信頼関係を築けることがポイントです。建築後のアフターケアも大切な業務で、完成後もお客様との関係を維持し、必要なサポートや修繕などを提供します。
施工管理
住宅メーカーの施工管理は住宅建設現場における指導と監督を主な業務として担当します。
図面をもとに、住宅が完成するまでのプロセスを統括するリーダーが施工管理者で、主な業務は「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」です。
設計
設計の仕事は主に設計図面の作成です。営業チームと協力して顧客のニーズに合ったプランを立てていきます。住宅メーカーでは建物の構造がおおかた決まっているため、建物の配置や間取りの計画が中心です。
契約後は、お客様との打ち合わせを重ねて内容を詰めていき、建物の実施設計や構造設計、確認申請用の図面を作成し、その後、現場監督や施工担当へと業務を引き継ぎます。
主にデスクワークですが、場合によっては現地での調査や打ち合わせ、役所での法令や条例の確認なども行われることがあります。
住宅業界に転職した人の平均年齢と転職前の職種

東北で住宅業界への転職を検討している人にとって、気になるのは既に転職した人の平均年齢や前職ではないでしょうか。ここでは、どのような人が転職したのか職種ごとに紹介しています。
出典元:doda「doda職種図鑑」
不動産営業/建設営業
施工管理
建築設計/デザイン/積算/測量
営業
不動産や住宅業界の営業への転職者の平均年齢は30.5歳。その中でも最も多いのは25〜29歳でその割合は44%で、次に多いのが20~34歳です。
一方で、最も少ないのは35~39歳の10%、40歳以上が10%と続きます。
前職も同じ不動産・住宅業界が最も多い33%、次いで販売等の接客業が7.2%、電機メーカー等の営業職が49%です。こうしてみると、前職が同じ営業職、もしくは接客業の割合が多いのがわかります。
施工管理
建設工事現場の工事全体の管理する施工管理に転職した人の平均年齢は34.1歳。25~29歳が最も多い30%、その次に多いのが40歳以上の26%、反対に少ないのは35~40歳の11%です。
前職は半数以上の51%の人が同じ施工管理で、次が販売・接客業が4.8%、不動産・住宅業界の営業から施工管理へと転職した人は4.6%です。
設計
設備や建物の設計に関わる仕事全般を業務としている設計の転職した人の平均年齢は32.0歳。こちらも、25~29歳が最も多い39%、次に30~34歳が22%、40歳以上が16%と続きます。
前職は同じ職種の建設設計が最も多い58.7%、2番目が施工管理の16.9%で、他には機械設計や金型設計などの他種の設計に携わっていたケースもあります。
どの職種も25~29歳での転職が最も多く、同じ職種へ転職している人の割合が多いようです。
住宅業界への転職に有利な資格とは?
住宅業界への転職は職種により必要な資格があり、その場合は求人にも記載されています。
宅地建物取引士(宅建士)
宅地建物取引士は通称「宅建士」と呼ばれ、不動産仲介において重要な資格です。学歴や実務経験などの受験資格は必要なく、誰でも受験可能で、不動産関係の仕事には宅建士しかできない業務があります。毎年の合格率は約15%程度で、難易度はやや高めです。
不動産の売買や賃貸の仲介には非常に有利な資格ですが、注文住宅やリフォームの営業には適用しにくい傾向があります。そのため、住宅営業の中でどのような担当をするかによって、宅建士のおすすめ度は変わります。
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続などのお金に関連する問題のアドバイスやサポートをする職業です。FPは、これらの知識を持っていることを証明できる資格で、お金に関する専門家として認知されているので、資格取得により営業においてお客様と信頼関係を築くのに役立ちます。
住宅営業の場合は、銀行からの借り入れや保険といった金融関連のサポートも実施しなければならないので住宅業界でも所有していると転職に有利です。
資格試験では住宅や不動産だけでなく、金融に関する広範な知識を学ぶことができ、そのため、将来のキャリアプランに多様性を持たせたい人にとってもおすすめの資格です。
建築士
建築士は、建築のプロとして建物の設計や工事管理を担当します。建築士の資格は3種類あります。
・一級建築士:全ての建築物に関する設計
・二級建築士:比較的小規模な建築物に限定された設計・監理が可能。
・木造建築士:小規模な木造建築物に特化した設計・監理が可能
木造建築士は小規模な木造建築に特化している資格です。一級建築士は戸建て住宅から商業施設などの幅広い分野で活躍でき、企業からも高く評価されます。
建築士の資格は住宅業界で営業を行う場合は必須ではないことが多いですが、専門知識が求められる場合や設計・建築部門で働く場合に役立ちます。
資格取得には学歴や実務経験など一定の条件があり、住宅業界で働くために必須とまではいえませんが、専門性を高めたい人には有益な資格だといえるでしょう。
住宅業界の主な職種は、営業、施工管理、設計の3つです。営業は、集客、契約、アフターケアを担当します。施工管理は、住宅建設現場の指導と監督を担当します。設計は、設計図面の作成を担当します。住宅業界への転職者は、25~29歳が最も多く、前職は同じ営業職や接客業、施工管理が多いです。住宅業界への転職に有利な資格は、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、建築士です。
東北地方で住宅業界に転職を考えている方には、「秋田市でおすすめの住宅会社3選」の記事もおすすめです。会社を比較しながら、何が自分に合っているのか考えてみてもいいかもしれません。
