東北・住宅業界への転職で未経験歓迎の求人はある?工務店の仕事内容とポイントを解説
2023/10/16
東北で住宅業界への転職を目指すなら、工務店の仕事内容について把握しておくことが大切です。未経験で転職を希望するなら、住宅に関する資格を持っておくと有利に働きます。
今回は工務店の仕事内容、また有利に働く住宅関係の資格について解説します。
工務店の仕事内容を紹介
住宅業界には工務店やハウスメーカーなど、さまざまな会社があります。今回はその中から、工務店の仕事内容について解説します。工務店の定義は特にありませんが、地域密着型で住宅の建築メインに行っている会社を工務店と呼ぶ傾向にあります。
なお工務店にも業態がいくつかあり、独立自営型・リフォーム専門型・下請け型・施工特化型・不動産会社建築担当型の工務店に分けられます。さらに地域密着型やフランチャイズ型などにも細分化が可能です。
工務店の仕事は、住宅を建てるだけではありません。仕事内容は大きく4つに分けられます。工務店の業態などによって仕事内容や範囲が異なるため、就職する際はしっかり調べておきましょう。
事務職
工務店の事務職は主に電話やメール対応、申請書類の作成、経理・総務の業務を行います。事務固定のスタッフを配置しているところは少なく、営業など他の業務と兼任していることが多いです。
営業職
中規模から全国規模の工務店には、営業職が設けられていることが多いです。主に住宅を建てたい人へのアドバイスがメインですが、資材販売業者や下請けとのやりとりも行います。
営業職も事務職と同じく他の業務と兼任していることが多く、建築士が説明などの営業を行うことも少なくありません。
設計職
工務店では建築だけでなく、設計も行うところが多いのが特徴です。小規模な工務店は設計と施工管理を兼任していることもあります。
施工管理
工務店のメインは施工管理で、業務内容はさまざまです。住宅を建てるまでのスケジュール立て・変更・原価管理・品質管理・安全管理の4つの役割を担っています。
住宅メインの工務店は二級建築士でも活躍できますが、アパート・マンション・ビルなどの設計に携わっている場合は一級建築士の資格が必要になります。
また、現場監督などは国家資格が必要となる場合も多く、実務経験が必須のものも多いです。そのため現場で経験を積む必要があります。
未経験歓迎の求人はある?未経験から転職を目指すポイント
工務店の施工管理と営業の仕事は、未経験でも採用している企業が多いです。未経験でも採用されやすい特徴を覚えておくと、転職に活かせます。
施工管理
施工管理は未経験者でもなれる職種で、理由もいくつかあります。
資格が不要
施工管理の募集要項に記載される「施工管理技士」という国家資格がありますが、この資格は実務経験を積まなければ取得できません。
学歴など関係なく全員が未経験からのスタートになるため、人材育成・制度が確立されています。
人材が求められている
住宅業界は高齢化が進み、若者の人材不足が深刻になっているため未経験者を採用し、人材育成することで人手不足解消に尽力しています。
その中でも特に施工管理は需要も高いため、未経験での募集も多く中小企業での人材採用が活発化している業種です。
施工管理は未経験で就職する場合は、特別な資格は不要です。施工管理の資格には1級・2級施工管理技士と1級・2級土木施工管理技士の2種類の資格がありますが、いずれも実務経験が必要なため実務後の取得が推奨されています。
推奨されている理由は、法律では建築工事現場に2級以上の施工管理技士を1名配置することが義務付けられているためです。
営業
工務店など住宅業界の営業は、業界・職種未経験でも採用してくれる企業は多いですが、基本は30歳までのケースが多いです。
ただし、業界または職種どちらかが未経験の場合や営業向きな性格の場合は採用している企業もあります。
住宅業界が未経験でも採用されやすい人の特徴として、接客業や他種営業の経験がある、提案力がある人が挙げられます。
営業職未経験の場合は、コミュニケーションスキルが高く、PC・事務スキルがあると有利です。
また、宅地建物取引士やFPといった資格をもっていると住宅業界への転職に有利になり、入社後も仕事がしやすいといったメリットがあります。
工務店への転職で持っていると有利になる資格
工務店への就職に有利な資格はいくつかあります。転職に向けて取得するのもおすすめです。資格によっては、年収アップ・キャリアアップにも活かせます。
普通自動車免許
会社と現場を往復するため、普通自動車免許は必須です。
建築施工管理技士
現場の品質・工程・安全管理を行う資格で、未経験者は取得できません。入社後数年経験を積んでからの取得がおすすめです。
建築士(木造建築士)
建築士として有利で、その後のキャリアアップが見込めます。
木造建築物の組立て等作業主任者
軒5メートル以上の木造建築物の構造部材組み立てなどを行います。この資格も実務経験が必須です。
建築大工技能士
1級~3級まであり、3級は未経験でも取得できます。2級は実務2年以上、1級は実務7年以上なければ取得できません。
また、業務を行える規模や範囲・用途が異なり、1・2級を保持していると公共施設・商業施設の建築に携われます。
住宅の間取り・構造に関して提案する営業の仕事にも役立つ資格です。
CAD
CADの資格にはさまざまな資格がありますが、特に建築CAD検定試験などがあると有利です。
建設業経理士
建設業経理士は民間資格です。住宅業界には独特な会計ルールと用語があるため、経理を担当する際にはこの資格があると役立ちます。
福祉住環境コーディネーター
高齢者・障がい者が快適に暮らせる住宅の設計・設備のアドバイスができます。この資格も民間資格です。
住宅ローンアドバイザー
施主の予算見積もりを出す際の住宅ローンの相談に乗れる資格です。
工務店の仕事内容は、住宅建設に関連し、主に事務職、営業職、設計職、施工管理職の4つに分かれます。未経験者向けの求人は施工管理や営業職に多く、特別な資格は不要です。
住宅業界は人材不足のため、未経験者採用が増加しています。有利な資格としては、自動車免許、建築施工管理技士、建築士、CAD、建設業経理士、福祉住環境コーディネーター、住宅ローンアドバイザーが挙げられます。未経験から転職を考える場合、これらの資格を取得しておくと役立つでしょう。