転職して東北の住宅業界で輝こう!CAD設計者への道
2024/01/26
CADは設計や製図を容易にし、誤差を減少させ、データの保存と共有をスムーズに行えるソフトウェアです。特にCADオペレーターと呼ばれる専門職の需要が高まっています。CADオペレーターにはパソコンスキル、数値への関心、正確な作業能力が求められ、コミュニケーション能力も重要です。
住宅業界の設計におけるCADの需要
CADとは、設計・製図ソフトのことです。住宅業界や建築業界だけでなく製造業界など幅広い分野で重宝されています。
◇CADでできることとは
CADが用いられる前まで、設計や製図は手書きで行われており、線を均一に保たなければならず、誤差も生じやすいという問題がありました。しかしCADを用いることで、誤差が生じにくく均一に線を保てます。
また、製図データも修正するのも簡単にできるのもCADの魅力です。手書きでは誤って別の線を消してしまったり修正で紙が傷んでしまうといったトラブルがありましたが、CADではワンポイントで削除したり修正の履歴を残せます。
さらにCADはデータ保存が可能なため修正前・修正後のデータを保存でき、過去のデータの確認や関係者への共有も簡単にできるのもメリットのひとつです。
◇住宅業界でのCAD需要
住宅業界でもCADは欠かせないもののひとつとなっており、年々需要が高まっています。主にマンションやアパートなどの製図で使用されていることが多いです。
設計部から共有された平面図・立体図をCADに読み込ませ、図面を起こしていきます。また、住宅業界などの建築業界で使用されるCADにもさまざまあり、AutoCAD・AutoCAD LTなどを使用しているケースが多いです。
CADを使った設計のお仕事は何がある?
CADを扱う職種はいくつかありますが、その中でもCADを専門とするCADオペレーターという職業が存在します。
◇CADオペ―レーターという仕事がある
CADオペレーターとは、CADで設計や製図を行う職業のことです。
住宅業界でのCADオペレーターの仕事内容は次のとおりです。
・設計者が作成した図面をCADに入力
・編集・修正・断面図・展開図の製作
・図面に注釈を入れ整合性をとる
・設計者との打ち合わせ・顧客へのヒアリング
設計者レベルの専門的な知識を求められることは少ないですが、ある程度住宅や建築に関する知識が必要です。
またCADオペレーターは、住宅業界・建築業界をはじめ、製造業などさまざまな分野で活躍できる職業です。いずれもその業界についての知識はある程度身に付けておくと転職しやすくなります。
◇CADオペレーターに適性があるのはこんな人
CADオペレーターはパソコンを使用する仕事のため、パソコンに苦手意識がなく、基本的な操作ができることが最低条件です。この他にも向いている方の特徴はいくつかあります。
・ものづくりが好きで数値・図面の扱いに長けている
CADでは、図面をデータとして入力するだけではなく、実際にできあがるものに対する関心の高さも重要です。完成後や設計士・デザイナーからの指示をもとに図面をイメージするのが得意な方は、図面の引き始めで戸惑うことも少ないためCADオペレーターが適しています。
また、図形と同時に数値も重要で基本的な数学力が必須になるため、数値に苦手意識がなく、数学が得意という方にもぴったりな職種です。
・スピーディーでかつ正確な作業ができる
CADオペレーターは、スピードと正確さが求められます。
どんな仕事でも必ず納期がありますが、CADオペレーターも例外ではありません。設計士やデザイナーからの指示で業務を行っていくため、ある程度の作業スピードが求められます。
また、正確さも求められる職種のため、細かい部分もしっかり確認しながら丁寧に作業ができる人が向いているといえるでしょう。
・コミュニケーションがしっかりとれる
CADオペレーターは、設計士やデザイナーとやりとりすることが多いポジションの仕事です。立場の異なる相手の意見を聞くだけではなく、自分の考えを正確に伝えなければならないシーンもあります。
相手に正確に事柄を伝えるコミュニケーションスキルに長けている人は、CADオペレーターもひとつの選択肢です。
CADオペレーターの年収と勉強方法
近年AIにより人間の仕事が減るとされていますが、CADオペレーターはAIによる影響が少ないとされています。これからCADオペレーターを目指す人は、平均年収やCADオペレーターになる方法を把握しておきましょう。
◇CADオペレーターの平均年収
CADオペレーターの正社員の全体平均年収は441万円ですが、就職する企業・雇用形態や地域差があります。派遣社員の平均時給は1794円、アルバイト・パートは1199円です。北海道・東北は、正社員の平均年収は422万円、派遣社員の平均時給が1493円、アルバイト・パートは1001円となっており全体の平均よりやや下回っています。
◇さまざまなCADの勉強方法
CADオペレーターになるための方法は次の2つです。
・未経験者OKの企業に就職する
CADオペレーターは特殊な資格が必須というわけではないため、未経験者OKで求人を出している企業もあります。
未経験で就職して実際に設計士やデザイナーとコミュニケーションをとりながら仕事することは、スクールなどでは経験できないことを体験できるのも魅力です。
また、独学やスクールは手間や金銭的負担がありますが、就職した場合はそれらの負担がないのもメリットといえます。
・スクール・独学でスキルを習得する
スクールや独学でスキルを習得するのもひとつの方法です。
近年では、自宅で講座を受講できるスクールもあるため、手軽にプロからの講義を受けられます。スクールでは実際の現場を想定した講義を受けられるのも魅力です。
独学の場合は、モチベーションの維持が難しく分からない点を気軽に聞けないのがデメリットですが、自分のペースで学習できます。
スクールや独学は金銭的な負担もありますが、理解できるまでじっくり勉強したい方におすすめの方法です。
住宅業界におけるCADの需要が増加しています。CAD(Computer-Aided Design)は、設計・製図ソフトウェアで、手書きによる設計や製図に比べて誤差が少なく、修正も容易です。CADはデータ保存が可能で、過去のデータの確認や共有が簡単に行えます。
住宅業界では、CADを使用して平面図や立体図を作成し、設計に活用しています。CADオペレーターという職種も存在し、設計者が作成した図面をCADに入力し、編集や修正、断面図・展開図の製作、図面に注釈を入れる役割を担っています。
CADオペレーターには、パソコン操作に慣れ、数値や図面に興味を持ち、正確かつ迅速な作業ができるスキルが求められます。コミュニケーション能力も重要で、設計者やデザイナーとの円滑なコミュニケーションが必要です。
CADオペレーターの平均年収は約441万円で、地域や雇用形態によって異なります。CADを学ぶ方法として、未経験者向けの企業への就職やスクール・独学でのスキル習得があります。CADオペレーターはAIの影響が少ない職種の一つで、将来性があるとされています。