転職に工事経歴書は必ず必要? 職務経歴書との違いと書き方
2024/01/26

工事経歴書は過去の工事経験と実績を詳細に示す書類で、企業や求人サービスへ提出され、採用や待遇に影響を与えます。工事経歴書と通常の職務経歴書は異なり、具体的な工事情報を提供します。経歴書の必要性は応募先によって異なりますので、応募前に確認が必要です。
住宅業界の転職で必要な工事経歴書
建築技術士として住宅業界へ転職する際に必要となるのが工事経歴書です。工事経歴書とは何か、必要性や履歴書との違いを押さえておくと、これから東北で転職を考えている方に非常に役立ちます。
◇工事経歴書の概要と必要性
一般的に工事経歴書はあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、建築技術士が転職する際に企業または求人サービスに提出する書類のことです。
工事経歴書とは、これまでに携わってきた工事内容・規模・工法・担当業務・請負金額の内容を記載する書類で、この書類で合否や待遇などが決まる場合があります。
職務経歴書の自己PRとは異なり、これまでの実績や経験について詳しく記載できるため、アピールするのにも必要な書類です。
また、採用担当者は工事経歴書に書かれている内容で即戦力になる人材であるかどうかを判断している場合が多いため、適当に書かいてしまうと不採用につながる可能性もあります。
◇工事経歴書と職務経歴書の違い
職務経歴書と工事経歴書は記載する内容に違いがあります。
まず一般的な職務経歴書は、新卒で社会人になってからこれまでに就業してきた企業での担当業務や保有資格・スキル、自己PRなどを記入する書類を指します。
これに対して工事経歴書は、これまでに携わってきた工事内容や規模・工法など施工の詳細までを記入する書類です。職務経歴書の自己PRとは異なり、実績や経験をアピールできます。
工事経歴書が必要なパターンと書き方

施工管理士のような建築技術士は、転職時に工事経歴書の提出を求められることが多いです。
◇工事経歴書が必要な場合
施工管理士が転職する際、多くの場合、企業や求人サービスから工事経歴書の提出が求められます。経歴書は、応募者が即戦力として適しているかどうかを評価するための指標の一つであり、合否だけでなく、入社後の給与、ボーナス、役職などの待遇にも影響を与える重要な要素となっています。
ただし、工事経歴書の提出が必要かどうかは、応募する企業や求人サービスによって異なるため、応募前に必要かどうかを確認することがおすすめです。
◇工事経歴書の内容と具体的な書き方
工事経歴書は、採用の合否にも関わってくるため各項目の書き方も重要です。
・工期
着工年月から完成年月は「2023.2〜2024.1」というように西暦と月を記載するのがポイントです。
・発注元
発注元には企業・団体・個人の施主を記載します。個人の場合はフルネームではなく「個人A」のように名前の頭文字をアルファベットで記載するとよいでしょう。また、下請けでの業務の場合は元請けの企業・団体の名称を記載するのがポイントです。
・工事名
工事名には「○○駅前マンション新築工事」や「××ビル改修工事」のように記載します。このとき、民間工事なのか公共工事なのかも合わせて分かるように記載するのが重要です。
・工法や規模
工事経歴書に記載する際は、工事の概要がイメージしやすいように記載すると採用担当者に伝わりやすくなります。工法はRC造・木造と記載し、合わせて面積や階数、戸数など規模感も分かるよう記載するのが重要です。
・請負代金の額
本的に請負代金は税抜き・税込どちらでも間違いではありません。ただし、同一の書類内では統一しましょう。
・業務内容
現場でどのような立場で業務を行ったのかを記載します。記載する際は次のように記載すると分かりやすいです。
例:監理技術者(立場)。品質管理、安全管理、工程管理、施工計画作成、下請け業者への指導監督(業務)
主任などの役職がついている場合は、必ず忘れずに記載するのが重要です。
気を付けるべき工事経歴書の記述ポイント
工事経歴書は、内容がしっかり採用担当者に伝わるかが重要です。書く際に押さえるべきポイントがいくつかあるため、それらを意識して書くとよいでしょう。
◇伝えたいことは簡潔に
採用担当者はたくさんの応募者の書類に目を通しているため、工事経歴書を書く際はそこを考慮して簡潔に記載するのがポイントです。
長々とした文章は途中で読むのをやめてしまう可能性があるため、伝えたい内容を盛り込みつつ箇条書きなどを使いながら簡潔でシンプルな文にまとめると読みやすくなります。
◇具体的な数字を盛り込む
工事経歴書だけでなく文章を書く際は数値を取り入れると、より伝わりやすく表現するのもポイントです。例えば「○○が2倍になった」のように数値を文章に取り入れることで、抽象的な表現にならず具体的に伝えられます。
◇自分の立場を明らかにする
自分の立場を明確にするのも工事経歴書を書く上で重要です。現場担当者・現場代理人補佐・主任技術者補佐なのか、公共工事・民間工事なのかも明確に記載しておくと分かりやすくなります。
また、元請けか下請けかでも採用担当者の印象も変わるケースもありますが、虚偽の申告はしないよう注意が必要です。
◇職務経歴書との違いが無いようにする
履歴書や職務経歴書の内容と工事経歴書の内容に相違がないようにします。工事経歴書の内容と履歴書・職務経歴書の内容が異なると、採用担当者が混乱してしまうだけでなく、いい加減な人間だと思われてしまうケースもあるため注意が必要です。
書類を提出する前は、必ず他の書類と工事経歴書で内容に相違がないか、誤字脱字なども含めてチェックしておきましょう。
住宅業界での転職を検討する建築技術士にとって、工事経歴書は重要な要素です。工事経歴書は、転職先の企業や求人サービスに提出する書類で、過去の工事経験や実績を詳細に記載します。これにより、応募者のスキルや経験が評価され、採用や待遇に影響を与えることがあります。
工事経歴書と一般的な職務経歴書との違いも理解が必要です。職務経歴書は職歴や保有資格、スキルを中心に記載しますが、工事経歴書は工事内容や規模、工法など具体的な施工の情報を提供します。
工事経歴書の提出が必要な場合もありますが、企業や求人サービスによって異なるため、応募前に要否を確認しましょう。工事経歴書の書き方にはいくつかポイントがあります。工期、発注元、工事名、工法や規模、請負代金などの具体的な情報を簡潔にまとめ、数字を使って表現しましょう。また、自分の立場を明確にし、他の書類との整合性を保つことも大切です。
工事経歴書は採用担当者に自分の実績と経験を効果的に伝えるための重要なツールであるため、慎重に記載する必要があります。提出前に他の書類との整合性を確認し、誤字脱字にも気を付けましょう。
